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やのポンカンの発送は、全量、地元の三納郵便局からって決めちょっとよ。

二人の出会い

矢野

局長のことは、前からしっちょっとよ。
地元の中学校の先輩やからね。

局長 PTAの役員をしてて、みんな三納をどんげかせんといかんという熱い思いをずっと持っちょらってかい。

三納には、金融機関としてはJAとうち(郵便局)と2つあるっちゃけど、事業所自体があまり無いところやから。地元のゆうパックの発送ができたら、ここから三納のものを出したいという思いがあって、まぁそういうこっちゃね。

矢野さんは、三納を活性化したいという思いはずっと思っちょらったから。

ゆうパックのココの年間目標があるんだったら、俺もやってやろうかという気持ち

矢野

うちが出したいということであれば、郵便局じゃなくてもあるわけやわ。

でもそれでやってたら、うちの活性化にはなっても三納の活性化にはならんわ。

去年なんかでも、例えばここ(郵便局)にカバーっとうちの荷物が積まれるわけやけど、多い日で100ケースかな、

宮崎中央郵便局からの集配は、昼と夕方しかこんから、ここに沢山あるわけさ。

そしたら、地区の年寄りが、「なんじゃろかい?」と思やるわけ。「こら、矢野さんげのポンカンやが。」と。

自分で言うのはおかしいかもしれんけど、矢野さんげのポンカンがこんげ市外に出て行くとか、と思ったら、なんかこう、地元の人もうれしいちゃないかと思って。。

郵便局がにぎやかになるわな。

そういうのを見て、「三納の活性化のひとつになるかな」ということと、「三納郵便局のゆうパックの年間目標があるんだったら、俺も一緒にやってやろうか!」という気持ち。やれるかどうか分からんけど。

でもおそらく、うちで例えば1000ケースとか出すと、かなりここは混雑すると思うよ。

クルマを横付けして直接(裏の配送車に)出せばいいちゃけど、そういうわけにはいかんと。

やっぱり一旦、窓口に入れて出さないかんとと。

局長

民営化前は集荷が出来ちょったんですよ。自分の車で集荷に行ってよかったちゃけど、民営化されてから集荷できなくなったんですよ、運送法で。

だからわざわざ注文があるたびに持ち込んでもらって発送するんですが、他の会社には、頼んでおけば集荷にくるじゃないですか。手間がかからんとよね、そっちの方が。儲けだけ考えて自分が楽しようかと思ったら、絶対そういうとこに出す方が楽やっちゃけど。

でも、郵便局を利用してもらうと、こっちもうれしいし、重みがある。

矢野

全国各地の人からみると発送はどこでも一緒やわ、となるのが一般的やけど、三納の場合は違うわ。

郵政民営化で数字がでらんわなー。

人口も少ない、産業もない田舎で、数字を出せっていったって、無理な話をするわけやわ。合理的に考えれば必要ないわけやわ。

ここ三納では「数字を出せ」っていったって、大きな産業があるわけじゃないし、無理じゃわ、そんなの。

でも、田舎では郵便局は必要なとこやっちゃわ。

しかし必要だからと言って、年寄りばっかりの所で年寄りのために何かしろって言っちょたってしょうがないからよ。

自分たちのような働き盛りの者が、少しでも地域を盛り上げないと。

郵便局の窓口にスペースがあるとしたら、俺がケースでいっぱいにしてやろうかなっていう気があるわけよ。

一年中は無理かもしれんけど、12月のポンカンの時期とか。

じーちゃん、ばーちゃんが窓口に来たときに、「おーーっ!」って思やっとよ。「元気をもらえる」って。

みんな何かしよう、何かしようって考えてる地域ですもん

局長

うん、にぎやかになるかいね。

地元意識っていうか、村意識っていうか、いい意味でも悪い意味でも。

冬は冬で、川南町みたいにいかんけど、何軒かでイルミネーションをする。三納をにぎやかにしよう!って感じで。

うちもそれに参加させてもらっちょるちゃけど、電球代は(郵便局で)出してる、電気代だけ、(参加者の皆さんがが)出してくださいってことで。装置は全部むこう持ち。

みんなが三納のために何かしよう、何かしようって考えてる地域ですもん。

矢野

三納に限らず、"ふるさと"っていうのは放ったらかしにしたら無くなるとよね。

日本人の想像する"故郷"のイメージってあるけど、それもそこに住むじーちゃん、ばーちゃんたちがいなくなったら、草ぼーぼーの荒れ地になってしまう。

局長

明治時代の郵便局は全国すみずみにまであって、その時代は、世の中には郵便局しか流通がなかったから。

郵便局の歴史の中、ほんとうに(日本の)末端までネットワークが張られ、その後、色んな流通が発達して、郵便局に代わるものも出来た。

この産業もない所では、じーちゃん、ばーちゃんの年金振込みがあるくらいじゃ。そのじーちゃんばーちゃんも年を取ってくるし。

最初の郵便局は給料をもらわないで、村の庄屋さんとか大地主が家を一間貸して郵便の取扱いをしていた。

その後、国の政策で、お金を集めんといかんとなって、郵便貯金を始めた。国も金が欲しい、貯蓄というような意識もない時代やったからそういうのを意識づけていかないかんということで貯金が始まって、もし死んだ時にということで保険が始まった。保険が一番最後やった。

当時は銀行もないし、農協もないし...という時代やから、郵便局しかなかったからそれでよかったけど。。

今は郵政3事業というのは、郵便にしろ、貯金にしろ、保険にしろ普通の一般民間の会社でもあるわけよね。

あるんだから都会の人は郵便局がなくなっても何も思わん。不便を感じらん。

でも都会の郵便局がなくなったら、田舎の郵便局も残らん。会社全体の収支が合わんようになる。全国ネットを守っていかんと、日本から郵便局がなくなる。

でも、うちら辺りとか米良へんに行ってしまったら、郵便局も無い、農協も無い、ってところもあるわけよね。

矢野 農協とかも今は、出張所とか全部廃止ですからね。

地域のためになんかせんといかんっていうのが、まず根本にある

局長

そこに人が誰もおらんければいいちゃけど、そこに住んでいる人達はどうなるとかっていう面があるから。

そうなった時に当然、企業体やから、利益を出していかなきゃいかんし、俺たちも給料を貰わないかんしっていうのもあるっちゃけど、それだけを追求しちょっていいのかっていう話もあるわけよ。

民営化前は全体で営業をしちょったから。日本国全体で、東京、大阪、名古屋、大都市圏で儲けた分で、ほかの赤字を埋めていく、それで営業をしていく、なおかつ利益を出していきよったわけですよ。

ところが4分社化になったもんやから。

はっきりいって、分割ロスがでてきた。

特に郵便が厳しい。ハガキで50円、封書で80円ってのは何十年て値段を上げてないし。

郵貯やかんぽで儲けた利益で郵便事業を補填していた仕組みを壊したから、今ほんと大変なのよ。

特にウチらみたいな窓口会社は「郵便局株式会社」っていうけど、ゆうちょ銀行、簡保生命、郵便事業会社からの「手数料」で運営していく会社やから、こういうのがなっていかんと手数料をもらえん、ってことになっとですよ。

自分たちで言えば、民営化になって3年経ったところやけども、元は同じ試験を受けて入って、一緒の釜の飯を食ってた人間やけども、人間て悲しいかなーって思うけど、そういうふうに分かれてしまって、それぞれの会社の社員になってしまうと、もうちょっと手数料の割合を上げればいいちゃないかって話になるわけですよ。そしたら自分達も健全に運営できるじゃないかって。

今こう、段々段々、段々、段々、規制緩和になって、どこにいくのかなっていう。。そういうジレンマを抱えて、宿命的なもんかもしれんけど、大手銀行でも見てもらったら分かるけど、儲かるところしか残らん。

でも、局会社はそういうわけにはいかんとです。局会社と郵便事業会社は。

絶対ハガキを届けなきゃいかんし、来てくれるお客さんがいるから、やっぱ採算度外視していかんと。

地域のためになんかせんといかんっていうのがまず根本にあるから、自分達の局を守って行くぞっていうのがある。

それと幸いの事に、今、矢野社長のような方たちが「郵便局は数を減らしたらいかん」って協力してくれている。

何もせんければ、現状維持か、現状以下ってことは間違いない

矢野

地域の郵便局は、まだある。

産業がないところにもあるわけだから、やっぱり地域の者が守らないと。

局長

本当にありがたい。

矢野さんが「ポンカンを出したいけど、販路がない」ってことで俺を思い出してもらって、どんげやろかい?って話を持ってきてもらったのは一番うれしい。

ゆうパックの売り上げ目標ってものがあるから、私もうれしいし。

じゃあこれがなんとかならんかなっていうことで、(西都の郵便局は)11局あるっちゃけど、そこを全部、チラシを持って2人で回った。1、2箱でもいいから注文もらってくれんやろかーと。

それが始まり。

矢野

おかげ様で、1年目で自分が思う以上に注文がきたわけよ。

そして2年目からは、1年目のお客さんのデータから、そこにハガキをだしたりすれば、毎年、その最初のお客さんが買ってくれる。

局長 最初の2、3年は売り切れじゃったとよね。
矢野

量も少なかった。今の半分やから。
今度は売り方もある程度考えていかんとな。

局長

私の思惑と矢野さんの思惑が一致した。
短期だし、通年じゃないから頑張りも利くでしょう、うちの社員たちも。
これが、これがずっと、毎日毎日あっても~(笑

矢野

けど、郵便局がにぎやかになれば、地域の元気の100分の1、1000分の1かしらんけど、ちっとでも元気になるような気がする。人が集まる所は農協とココしかないから。

そのために一番の自分のイメージは、例えば、矢野製茶・ポンカン事業部で俺が50人の雇用をすれば、地域にとっては一番の貢献よ。

これが一番の地域への貢献じゃと思う。

そのつもりで自分はやってるけど、いかんせん、まだ年を通しては雇えんとよね。

自分達のような仕事をしているものにとって、本当の地域の貢献というのは、雇用の場をつくること。

20人、100人、1000人の規模の雇用の場を自分が作る事ができれば、三納の貢献であるけどもそれはまだ力不足でできん。

今、何ができるかっていうたら、三納郵便局からこうやって商品を出せば、それが雇用を生み出すっていうか。。

川に石を投げたら波紋が広がるわ。自分はそこに石を投げてみたい。。

鹿児島の言葉に「泣こかい、跳ぼかい、泣くよかひっ跳べ」っていうのがあるわ。ぐじぐじ考えるより何か行動を起こせと、行動を起こせば何かが変わると。何が変わるって、人が助けてくれる事もあるわけやわ。何か行動を起こせば、こうやって、人と人とが出会ったりする。自分には限界があるから、餅は餅屋、その人達のネットワークが有る。そうなって波紋になる。人が助けてくれたりとか。

でも自分が何も行動を起さんければ、自分も一歩も進まんし、人のネットワークも広がらんし、進まんと思うちゃわ。

何もせんければ何も進まんてことは、はっきりしている。どうなるかこうなるかはやってみてから。

先のことはわかろかー!

でも何もせんければ、現状維持か、現状以下ってことは間違いない。

そういう媒体を、うちが供給しているっていったら喜びじゃな

矢野

12月は窓口に活気がでるなぁ。

局長

年賀状の予約も始まってますので、ぜひ三納郵便局で(笑

矢野

いろんな営業があるんじゃなー(笑

合理性でいったら、他の会社に「送料はいくらですか?」と聞いて、一番安いところに出せば良いだけ。それが普通じゃわ。でも俺はそれはせん。

局長 全部、うちで出してもらいよるからねー、ありがとう。
矢野

他の会社がうちに集荷に来て持っていっても、矢野さんのポンカンがこんだけ出ちょって、地元の人はなんも知らんと思うよ。でも郵便局の窓口に、積んじゃれば、おー!こんげ出るとかって認識してもらえる。

都会のど真ん中で商売するんならいいけど、田舎では、郵便局に商品を持ってきて、賑やかかにするほうがいいと。

局長

お客さんの認識は実になってきちょっかい。

今日出していつ着くちゃろかいと。日本国内、北海道から沖縄迄、飛行機が飛ばんかぎりは翌々日までには着くけど。。今、手紙を書かんじゃないですか、

手紙を出して二日三日かかって届いて、二日三日かかって返事が帰ってくる。楽しいじゃないですか。
それが残っているのが矢野さんのポンカン。年一回送って、電話なり手紙なりで「ありがとう」と。
明日来るかな、明後日来るかなって楽しみに待つ、そういうのがゆうパックかなって。

矢野

そういう媒体を、うちが供給してるっていったら喜びじゃな!

俺の知ってる人でも知らん人でも、うちのポンカンを贈ってもらって、「いかったー」「美味しかったよ」って言われて、送り主がうれしい、贈り先もうれしい、俺もうれしい。

自分なり自分の商品なりを、そういう軸にしていきたいね。

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